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オーストラリア研修 その4~ベルグローヴ蒸溜所

Posted by tsurukame1122 on 11.2018 研修   0 comments   0 trackback
次に向かったのは
ベルグローヴ蒸溜所
2017年のウイスキーバイブルにて
わずか3年熟成のライウイスキーで94.5点を取った。
作者であるジムマーレーがライ好きというのもあるが、興味深い。
そこに向かうまでの車内でファームディスティラリーと説明され
キルホーマンのような蒸溜所を想像していたが
到着した所は想像をはるかに超えていた。
ベルグローヴ
のどかな田園風景
ベルグローヴ2
ここが蒸溜所
馬小屋だったところを改築して作ったらしい。
蒸溜所
中を案内されると、馬小屋の名残がある内部だった。においの名残はない。
HPもしっかりしてるし、有料で工場見学ツアーもある。
何事も見た目じゃ判断できないってことですね。

昔はイチゴ農家で風よけのためにライ麦を育てていたが
イチゴが害にやられ残ったライ麦で商売をしようとしたのが始まりとのこと。
ビニールハウスじゃダメだったのかと思ったがそれはまた別の話。

その自家製ライ麦をまずは発芽させる。
大麦ほどの豊富な糖分はないらしいが、
発芽することによって糖の分解酵素が活性化されるらしい。
これが、発芽装置。
キルン
一見ドラム式洗濯機にしか見えない謎のマシーン。
覗き込むと、発芽した穀物が確かにある。
キルン2
これに水を噴射しながら発芽し
下からピートを焚き乾燥させるらしい。
スコットランドだと2日ほど水につけて発芽させて
それを熱風もしくはピートの煙で乾燥させるのだが
1つの工程でまとめてモルティングを行う効率的(?)なやり方である。
ピート
これがタスマニアのピート
タスマニアの西側には広範囲にピートがあるとのこと

発芽したというかもう発芽どころではない
maltedRye.jpg
ラフロイグ蒸溜所に行ったときのレポート
当ブログで紹介しているので見比べてみてほしい。
目を凝らしてみないとわからないぐらいの発芽で
分解酵素を活性化するのが目的なので
発育させ過ぎてしまうと穀物の糖分が減るのであまりよくない。
「さすがに発芽し過ぎじゃない???」
と質問したら、
「うん、これはちょっと発芽し過ぎかな」
と言っていた。素直だ。

モルトと言うとおつまみになるぐらいサクサクした食感だが
絡み合ったライ麦の芽をさきイカを一本取るかのように1つもらい味見
このライ麦の芽はもやしを軽ゆでしたような食感で味ももやし

からからに乾いたモルトをモルトミルというので粉砕するのが一般的だが
ミルマシン
一見何の装置かわからないこの装置の中にモルテッドライ麦を詰め込み
レバーを回すと手前の穴からスパゲティのようにペースト状で出てくるらしい。
Malting.jpg
ベルグローブのツイッターから拝借。若干気持ち悪い。

唖然とした私たちを横目に
「フロアモルティングなんてバカバカしい。山崎も似たようなもんだよ。」
と右の口角を上げて不敵な笑みを浮かべていた。
どこまでが本当なのかかなりセンセーショナルである。

そして、これがマッシュタン
マッシュタン
台所のシンクの大きいバージョン
「これがマッシュタンさ!」
と自信たっぷりに紹介された。
ここにライ麦ペーストを入れて麦汁ならぬライ麦汁を作る。
実際作業中を見てみたかったが、今日は終わったようだ。

出来上がったライ麦汁からライの搾りかすを取り除く装置ももちろんお手製。
この搾りかすは当然飼育している羊たちの餌となる。
まさにファームディスティラリーです。
ウォートを絞る装置

「どこに発酵槽はあるんだ?」
と聞くと
「ここだよ。」と上を指さす。
なんと天井裏に発酵槽である。
ウォッシュバック
所狭しとウォッシュバックがある。
上にあげるのも一苦労だと思うがそれ以上にスペースがないのだろう。
そして、蒸溜
ポットスチル
左に移ってる赤いシャツを着ている人がビジネスオーナーの一人
「かっこいいだろ?自分で作ったんだ。」
って言っていた。
「ポットスチルは一つですか?」
とか普通の質問をする隙間などない。
ただただ、すごい。
ちなみに燃料は近所から集めた使い古しの食用油だとか。エコです。
それを直火で熱している。
直火は余市だけではなかったのかとこの農園で気付かされました。

そして「今新しいポットスチル作ってるんだ。」と案内してくれた。
ニューポットスチル
石窯に囲まれてます。
言葉でないよね。

そして、熟成。
熟成樽
熟成樽も天井裏だが、予想通りでこの辺から驚かなくなった。

最後にテイスティング
テイスティング
「まだ飲めるか?」
の質問に「飲める。」と答えると次から次へと出てくる。
最後には、「とっておきのを飲ましてやる。」
と後ろにあったブラスチックボックスの蓋を開けた。
新商品

「これはタスマニアの9つのシングルモルトをブレンドさせたんだ。」
と微笑みながら言った。
「日本でもそんなのがあると面白いよね。」
と言うと
「日本は厳しいからね。ここは自由なんだよ。」
と微笑みながら言った。

これが2017年ウイスキーバイブル94.5点をとった蒸溜所の全貌
最後に「ジムマーレーはここに来たのか?」
と聞くと
「来てないよ。」
と首をすぼめた。
私も来てない思った。
ファンタスティックな蒸溜所だった。
私ももっと枠を飛び出さないとダメだなと思わせてくれた。
サンキューベルグローブ!
蒸溜所のレポートはここまで
この後は番外編です!

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