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シェリー樽熟成の話

Posted by tsurukame1122 on 28.2020 いまさら聞けないウイスキーの話   0 comments   0 trackback
最近再放送している"JIN"ってドラマを見てるんですけど
現代の医師が江戸時代に行ってしまう話で
江戸時代でペニシリンって薬を作って病気を治してしまうんです。
そんなドラマを見てて、何百年も未来のお医者さんが現在に来て
コロナの特効薬でも作ってくれないかなーなんて思いながら
家でだらだらしています。

さてさて、「今更聞けないウイスキーの話」です。
今回はシェリー樽熟成についてです。

シェリー樽熟成ってよく聞きますよね。
シェリーとはよく聞くけど実はシェリーがなんなのかって意外と知らなかったりしますよね?
日本語では酒精強化ワインと呼ばれるもので、
その昔、今みたいにクール便とかがなかった時代、
遠方の輸送の際に酸化、腐敗防止を目的にワインにブランデーを加えて
アルコール度数を高めたワインの一種で、
スペインのシェリー以外にもポルトガルのポートワインだとか、マディラワインとかも同じ部類です。

シェリーにはティオペペなどで知られるフィノと呼ばれる
樽熟成をほとんど行わないものもあれば、
オロロソとかペドロヒメネスと呼ばれる
長期で樽熟成する種類のものもあります。
それら長期熟成シェリーの熟成樽はウナギのタレのように付け足しで使われるため
シェリーの空き樽はほとんど世には出ません。
そこで、シェリー樽熟成で有名なマッカランとか
グランファークラス、グレンドロナックなどは
安定的にシェリーの空き樽を供給してもらうため、
新樽自体はウイスキーメーカーが作り、シェリーボデガ
(ボデガとは、ウイスキーでいう蒸溜所のようなもの)
に預けて定期的に樽を返してもらう契約をして
シェリーの樽が安定的に手に入るようにしていたりします。

バーボン樽熟成に比べてシェリー樽熟成のウイスキーってなんとなく高いイメージありますが、
バーボンの空き樽に比べてシェリーの空き樽だと10倍ぐらい値段が高いそうです。
そんなことも値段に起因してるかもしれませんね。

ちなみに、前に話したバーボン樽も、ウイスキー蒸溜所がバーボン蒸溜所と提携したりしているそうです。
何年か前にサントリーさんがシムビーン社を買収しましたが、
そんな背景もあるのかもしれませんね。

日経新聞を読みこなすと記事の裏側が見えるようになってくるなんて
昔の上司に言われたことがありましたが
ウイスキー業界もあるのかもしれません。
ちなみに、私は裏側は全く見えておりません。
飲み手は飲み手でそんな裏側を気にしちゃいけません。
何も考えずにうまいものはうまいと楽しんで酔っ払いましょう!
ではまた!
シェリー樽

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バーボン樽熟成について

Posted by tsurukame1122 on 20.2020 いまさら聞けないウイスキーの話   0 comments   0 trackback
床屋が営業自粛するかもしれないって時にバリカン買ったんです。
バリカンで散髪するなんて高校生以来のことでしたが
YouTubeみながら見よう見まねでやったのですが、
長さを間違えて僧侶みたいな見事な坊主頭になってしまいました。
営業自粛中でよかったw

さてさて、「今更聞けないウイスキーの話」です。
ウイスキーってシェリー樽熟成とかバーボン樽熟成とかありますよね。
バーボン樽熟成ってことは以前バーボンの熟成に使っていた樽ということです。
ここで、問題です。
ウイスキーを熟成する直前にバーボンの熟成に使っていた場合でも、
直前もウイスキーの熟成に使ってたけど、
さらにその前バーボンの熟成に使ってた場合でも
バーボン樽熟成と言ってもいいでしょうか?
答えはイエスです。
一般的に樽は60年から70年使えると言われていて、
その間には平均で2回から3回熟成に使用されます。
最初の方は樽の成分が出やすく、色も濃く出ます。
再利用する時は樽の内部を焦がして木材の成分が出やすくして
もう一度使いますが、
当然1回目より、2回目、3回目の方が成分は出にくく色も付きにくくなります。
ちなみに、バーボンは「新樽の内面を焦がしたもので熟成する」
というのが条件の一つになっているので、
バーボンに使った樽は、バーボンの熟成に再利用することはできません。
そのため、バーボンは色が濃く、
アメリカンオークのカラメルのような甘い香りが良く出ています。
そして、使い終わった樽がもったいないので
その再利用としてスコッチなどの熟成などに使われています。
ちなみに、ラベルに「EX-BOURBON CASK」と書いてある時がありますが、
それは直前でバーボン熟成に使ってた樽で熟成していたということになります。
「これは色が濃く出てるから直前でバーボンに使ってた樽だね。」
なんて知ったかぶりをするとのちに痛い目に合うのでやめましょう。
ではまた。
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樽熟成の歴史

Posted by tsurukame1122 on 14.2020 いまさら聞けないウイスキーの話   0 comments   0 trackback
皆さんお久しぶりです。
営業自粛により家にずっとこもっているので
久しぶりに「今更聞けないウイスキーの話」です。

今回は樽熟成についてです。
今やウイスキーって言ったら熟成しているのが当たり前に思いますが、
その昔、ウイスキーは樽で熟成せず無色透明な蒸留酒として飲まれていました。
ところが、18世紀頃ひょんなところで樽熟成が始まります。
スコットランド王国はイングランド王国に負けて併合されます。
その後スコットランドのウイスキーに対する課税が大幅に強化され、
税金を逃れるための密造時代が訪れます。
その頃、スコットランド人が好んで飲んでいたシェリーの空き樽に
ウイスキーを隠していたと言われています。
その結果、樽の中に入れられたウイスキーが
「琥珀色をした芳醇でまろやかな香味をもつ液体」へと変貌を
遂げることが発見されたと言われています。
密造なのでハイランド地方の山奥で製造されていきます。
ウイスキー蒸溜所が北の行きにくいところにあるのは
この密造時代の名残りかもしれません。
蛇足ですが、その頃は燃料も余裕がないので、
スモーキーフレーバーと言われる要因であるピートを使ったり、
小規模で単式蒸留器を使うなどこの時代の製造方法が
今の製造方法につながっています。
そして、現在、スコットランドでは最低3年オーク樽で熟成することが
義務付けられることになりました。
ちょっとした歴史のイタズラが現在の美味しいウイスキーを我々に届けてくれている。
そんなこと思いながらウイスキー飲むと一段と美味しく感じられますね。
では、皆さん体には十分お気をつけてお過ごし下さい。
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「ボトラーズ」って何?

Posted by tsurukame1122 on 12.2019 いまさら聞けないウイスキーの話   0 comments   0 trackback
「ボトラーズ」ってよく聞きますよね。
ウイスキーは流通の経路から二分して
蒸溜所から直接販売される「オフィシャル」ウイスキーと
別の会社が蒸留所から樽ごと買い取って独自に商品化する「ボトラーズ」ウイスキー
と呼ばれるものがあります。
「こんなラベル見たことないな。」なんてよく聞きますが、
珍しいラベルは大体ボトラーズの商品が多いです。

ということで、今回は「ボトラーズって何?」です。

ウイスキーは大麦の栽培から瓶詰め販売まで
様々な工程を経て商品になりますが、
スコットランドは歴史的にもその工程は別々の業者が行っており
今でも一貫して製造販売しているウイスキー会社はごく稀です。
モルト製造しているモルトスターと呼ばれる業者からモルトを仕入れて
自社で発酵、蒸溜、樽熟成を行い
それをボトラーズと呼ばれる瓶詰め業者に瓶詰め販売してもらいます。
なので、今でもオフィシャルの商品は販売せずに
ボトラーズでしか販売していない蒸溜所もいくつかあります。

オフィシャルは、12年とか18年とか決まった商品を毎年安定的に販売し
ボトラーズは、独自に樽ごと(時には熟成する前のもの)を蒸溜所から購入するので
熟成期間も自由に決められますし、樽自体を別の樽に移し替えて商品化したり
複数の蒸溜所のウイスキーをブレンドさせて商品化したりします。
オフィシャルは、長年続いている信頼と安心感がありますが、
ボトラーズだと、自分の誕生年のウイスキーだとか
自分が30歳になったときに、熟成30年のウイスキーを飲むとか
そんな楽しみ方もあります。

仮にBAR鶴亀で樽ごと仕入れて鶴亀オリジナルで瓶詰めして販売したら
BAR鶴亀がボトラーズという位置づけになります。
有名なボトラーズ会社ですと
ゴードン&マクファイルとか、キングスバリー、シグナトリーなどなど
スコットランド以外にもドイツ、イタリア、日本にもあります。
ボトラーズの名前と蒸溜所の名前が書いてあるので
気にしながらラベルを見るのも楽しいですよね。
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「スモーキーフレーバー」って何?

Posted by tsurukame1122 on 29.2019 いまさら聞けないウイスキーの話   0 comments   0 trackback
「スモーキーフレーバー」
スモーキーな香り、ヨード臭、薬品臭、正露丸のような、など
ウイスキーのフレーバーを示す表現でありますよね。
特にスコットランドのアイラ島で作られるラフロイグとかアードベッグとかで
それらのフレーバーは有名です。
では、その特徴的なフレーバーはどうやって作られるのでしょうか?
今回は、「スモーキーフレーバー」です。

以前「モルト」の説明の際にお話ししましたが、
ウイスキー作りには大麦を発芽させる必要があります。
そのまま放っておくと芽がどんどん育っていってしまうので
乾燥させて芽の発育を止めて保存できる状態にします。
その時に使うのが「ピート」と呼ばれる泥炭です。
Islay_Laphloaig_PeatCut
↑こんな感じでアイラ島はピートに覆われていて
それをシャベルで四角く掘って乾燥させて燃料にします。
Islay_Laphloaig_Malting1i.
↑乾燥前のモルトは水分を含んでパンパンです。
Islay_Bowmore_ピート焚きi
↑これをピートを燃やして下から燻します。
炎はほとんど出ずに煙だけ出ます。
この火の上部に網の上に敷かれたモルトがあり燻してモルトを乾燥させます。
この時の煙でモルトにいわゆるスモーキーなフレーバーが付きます。
Islay_Laphloaig_Malting3i
↑そしてこれが乾燥させた後のモルト
試食しましたがほんのり燻された香りがしてポリポリ、サクサクしたスナック菓子のようでした。

このピートで燻す工程を経て、モルトにスモーキーなフレーバーが付くんですね。
現在は、機械的に熱風で大麦麦芽を乾燥させており
ごくわずかな蒸溜所でしかピートは使われていませんが、
その昔スコットランドの蒸溜所では麦芽の乾燥にはピートが使われることが当然だったので
殆どのウイスキーがスモーキーだったそうです。

ちなみにピートはウイスキー作り以外にもいろいろな用途に使われています。
今でもアイラ島ではピートが生活の中で使われていて
お湯を沸かしたり、ストーブに使ったりしているそうです。
昔からある木炭、石炭と同じですね。

それではまた次回!

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Author:tsurukame1122
ウイスキーをメインに扱う人形町のバーです。常時250種類以上のウイスキーをご用意しております。テーブルチャージ・サービス料等一切いただいておりませんので、お飲み物1杯からでもお気軽にお立ち寄りください!

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